当院の分娩について

医師の立ち会いのもと、分娩を行っております

  • 当院では陣痛、出産、産後2時間までは同じお部屋で過ごしていただいております。
  • 陣痛中は楽な姿勢を助産師と一緒に工夫しながら過ごしていただきます。
  • なるべく苦痛を最小限にしながら産む力と生まれてくる力をサポートさせていただきます。

立会い出産

キーパーソンとなるご家族の立会い出産が可能です。
~大切な時間を大切な方々と共有できます。~

  • 立会われる方は、ご一緒に助産師外来の受診、または個別バースクラスの受講をお勧めいたします。

立会い出産規則

赤ちゃんの父、兄姉、祖父母のうち3名が陣痛中、出産時、産後2時間まで立会いをする事が可能です。

  • 赤ちゃんの父、兄姉、祖父母等など、立会いを希望される場合はご相談ください。
    陣痛中、出産時、産後2時間まで立会いをすることが可能です。
    上のお子様の立会いや面会は、年齢や予防接種の有無等を含めご相談ください。
  • 帝王切開の場合は、手術となるため立会いはできません。
  • 入院中は出産時を含め携帯電話やビデオカメラでの動画撮影はお断りしております。

既往または予防接種のいずれかがない場合は、立会いや面会をご遠慮いただいております。

立会い出産は市中感染症の流行に応じて変更となることがありますので予めご了承ください。

無痛分娩

産後の疲労軽減
妊娠中、分娩中のリラックスを目的としています。

無痛分娩を希望の方は、分娩予約時または早めに妊婦健診時に医師へお知らせください。
無痛分娩は現在、分娩制限を設けております。
無痛分娩教室を34週までに受講する必要があります。

無痛分娩教室は無料です。どなたでもご参加いただけます。

無痛分娩担当医より

無痛分娩担当医 多田 聖郎

1. 当院の無痛分娩(麻酔分娩)について(お受けできる症例数、申し込み方法など)

当院では、ご希望がある方に、無痛分娩を提供しております。(予約数制限有:5-10件/月)。これを超える場合、平日、土曜日日中に限るなどの条件が付くことがあります。診療行為(どんな診療を行っているか)を適切に表現する言葉としては、麻酔分娩(麻酔をかけて鎮痛を行いながら、分娩進行を見守っている状態)の方が適切と考えますが、無痛分娩という言葉が一般に分かりやすいため、無痛分娩という言葉を使用して説明していきます。

無痛分娩を行いたいというご希望が確認された時点で、申し込みをお受けしております。(当院産婦人科受診後、無痛分娩ご希望の確認を行い申し込みとなります。)診察時に、ご希望があることを担当医にお伝えください。他院よりご紹介いただく場合、その際の電話連絡でもお受けしております。

2. 当院の無痛分娩の考え方

無痛分娩でも、無痛分娩でなくても、母児ともに安全に分娩が終了できることを、お産の目標としております。この目標を最も達成しやすい方法の下で、無痛分娩を施行しております。したがって、自然に進行を始めた分娩に麻酔をかけて無痛分娩としていく方法がベストと考えています。

「予定日超過した場合(過期産予防)」、「血圧上昇傾向がある場合」「巨大児分娩回避」等の医学的適応のある分娩誘発(計画分娩)は行いますが、「この日がいいから」、「家族の都合で」、ほか、個人的なご希望での計画分娩は原則として行っていません。(ただし、子宮口の状態など、条件が整っていると判断できた場合には、計画出産を行うこともありますから、担当医にご相談ください)

但し、経産婦さんの場合正常分娩率は95%以上であり、計画分娩であっても、自然分娩であっても結果は変わらないので、経産婦さんの計画分娩に関してはご希望により行うことも出来ます。(計画分娩での正常分娩の見通しが立っている場合に限ります。)

従って、初産の時は陣痛待ち、経産婦さんは陣痛待ちと計画分娩の2本立ての方針となります。24時間(ほぼ)365日の体制で無痛分娩を行える体制を取っています。(年間数日、対応不可能日はあります)

3. 当院で行っている無痛分娩について

麻酔方法は、硬膜外麻酔+脊髄くも膜下麻酔の2種類の麻酔を使用するCSEA(Combined Spinal and Epidural Analgesia)です。麻酔により、微弱陣痛となったりする場合があるため、分娩の見通しを立てるために80%以上の方に促進剤が必要となっています。

陣痛が発来した時点で入院していただき、その時点より無痛分娩を開始します。(夜間休日などは無痛分娩担当医が来院するまでお待ちいただくことがあります)。

麻酔後は、足にしびれが生じるため、歩行は禁止となり、分娩室(LDR)で過ごしていただきます。促進剤を使用して分娩の見通しを立てて、分娩の進行の具合に見合った麻酔にしていきます。当初は脊髄くも膜下麻酔の効果での鎮痛ですが、その後は硬膜外麻酔によって鎮痛を得ていきます。痛みがある時点で麻酔薬を追加して痛みのコントロールを行います。

分娩が順調に進行するだけの陣痛がある時点で、麻酔によりどれだけ痛みが緩和されているかは個人差もあるため、痛みを感じられる方もいます。

食事や飲水の制限はありませんが、帝王切開の可能性がある場合(分娩の進行が悪かったり、胎児心拍が不安定な場合など)は、制限を行うことがあります。ただし、制限はなくても食事や飲水は必要最小限にとどめていただきます。

4. 無痛分娩のメリット

  • 疼痛が軽減される
  • 産後が楽
  • 安心して立会い出産が出来る

など、様々なメリットがあり、それを実感していただいています。

痛みに関しては、全く痛くなかった方~軽い痛みを感じていた方~結構痛みを感じた方、までさまざまではありますが、痛みの強さは軽減し、痛みを感じる時間も短縮すると考えています。

全く痛くないことを意味する「無痛」という言葉がついていますが、ある程度の痛みを感じる時間帯はあるものと思っていていただければ、と思います。

5. 無痛分娩のリスク

特に大きなリスクが存在しているとは考えておりませんが、

  • 吸引分娩、鉗子分娩の可能性が高まること(約20%)
  • 微弱陣痛となり促進剤を使用することが多いこと(80%以上)
  • 麻酔薬による、かゆみ、気持ち悪さなど

等が、あげられます。

使用する薬剤の新生児への影響はないものと考えていますが、吸引分娩、鉗子分娩が必要になる可能性は高まります。それにより、一時的に新生児にこぶ(頭血腫など)、傷(鉗子痕)などが一時的に生じることがあります。将来にわたり後遺症を残すような合併症では通常ありません。

6. 費用

分娩費用のほかに、無痛分娩としての費用が15万円かかります。(分割払いなどは、ありません)

7. 麻酔の担当医

無痛分娩の際の麻酔を、産科医が担当する施設と、麻酔科医が担当する施設がありますが、当院では、産科医が担当しています。

十分に経験を積んだ医師(多田)が担当することになっており、妊婦健診の際に無痛分娩希望の妊婦さんは、途中から多田が妊婦健診を担当させていただくことになります。産科医が麻酔も担当することにより、分娩の進行具合も、麻酔の効果も管理できるため、無痛分娩の的確な判断が出来ると考えています。

無痛分娩実績

2020.12.7 現在

当院の無痛分娩の際の分娩様式

無痛分娩件数 合計 207件

  陣発入院 破水入院 誘発入院 合計 割合
正常分娩 83 15 66 164 79.23%
鉗子分娩 17 5 8 30 14.49%
吸引分娩 2 1 0 3 1.45%
帝王切開 2 1 7 10 4.83%
合計 104 22 81 207

内訳

【初産】 陣発入院 破水入院 誘発入院 合計 割合
正常分娩 42 11 16 69 63.30%
鉗子分娩 17 5 6 28 25.69%
吸引分娩 1 1 0 2 1.83%
帝王切開 2 1 7 10 9.17%
合計 62 18 29 109
【経産婦】 陣発入院 破水入院 誘発入院 合計 割合
正常分娩 41 4 50 95 96.94%
鉗子分娩 0 0 2 2 2.04%
吸引分娩 1 0 0 1 1.02%
帝王切開 0 0 0 0 0.00%
合計 42 4 52 98

無痛分娩数・率

無痛分娩希望の理由

皆さんの声(無痛分娩を経験しての感想)

Q. 痛みはありましたか?

Q. 痛みの程度はいかがでしたか?

Q. もし分娩をするなら次回の分娩は何を選びますか?

Q. 無痛分娩の感想

Q. 無痛分娩を経験してみて

帝王切開

安心して帝王切開が受けられるようにしています

予定帝王切開の方もセミオープンシステムを利用できます。
帝王切開は保険診療の対象となります。